「家を買いたいけれど、住宅ローンを払っていけるか不安…」「購入後に家計が苦しくなったらどうしよう…」そう感じている方は多いのではないでしょうか?
住宅購入は、人生でもっとも大きな買い物のひとつ。
だからこそ、購入前に家計の見直しをしておくことがとても重要です。
この記事では、これからマイホームを購入しようと考えている方向けに、購入前にチェックすべき家計項目を詳しく解説します。
なぜ住宅購入前に家計を見直す必要があるのか?
住宅購入では、物件価格だけでなく、税金・保険・メンテナンスなど多くの費用が発生します。
購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、今の家計の状況を正確に把握し、適切な返済計画を立てることが欠かせません。
特にチェックしておきたい理由は以下の通りです:
- 収入に対して無理のないローン返済額を知るため
- 教育費や老後資金など、今後の支出に備えるため
- 見落としがちな支出やムダを把握し、生活費の最適化を図るため
それでは、具体的な家計チェック項目を見ていきましょう。
【チェック①】現在の毎月の支出を「固定費」と「変動費」に分けて把握する

家計見直しの第一歩は「現状を正しく知ること」です。
まずは、毎月の支出を以下のように分けて、一覧化しましょう。
固定費(毎月決まって出ていくお金)
- 家賃
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 通信費(スマホ・インターネット)
- 保険料(生命保険・医療保険など)
- 習い事や塾の月謝
- サブスク費用(動画配信サービスなど)
変動費(月によって金額が変わる支出)
- 食費
- 日用品
- 交際費・娯楽費
- 被服費
- ガソリン・交通費
固定費は削減効果が大きいため、特に見直しに効果的です。不要な保険や高すぎる通信プランなどがないか、今一度確認してみましょう。
【チェック②】貯蓄率を確認する

理想の貯蓄率は「手取り収入の20%」と言われています。
住宅ローンを組んだ後もこの水準を維持できるかをシミュレーションしてみましょう。
たとえば、手取り月収が30万円の家庭であれば、毎月6万円を貯蓄できていれば健全な家計といえます。
もし現時点でそれが難しければ、住宅ローン返済額を抑える・支出を削減するなどの対策が必要です。
【チェック③】教育費・老後資金など将来のライフイベントを見据える
家を買った後にも、子どもの進学・車の買い替え・リフォーム・老後など、大きな支出が控えています。
これらを把握せずに住宅ローンを組んでしまうと、「家はあるけどお金がない」状態に陥るリスクがあります。
ライフイベントにかかる平均的な費用
- 子どもの大学進学費用(私立文系・自宅外通学):約1000万円
- 定年後の生活費(夫婦2人・月25万円 × 20年):約6000万円
- 車の買い替え(10年に1回・1台300万円):生涯で600〜900万円
ライフプラン表を作成して、これらに備える資金も住宅ローン返済と並行して確保できるかを確認しましょう。
【チェック④】ボーナス依存にならない住宅ローン返済計画を
「ボーナス払い」を住宅ローンに組み込む方も多いですが、近年は景気変動の影響もあり、ボーナスは確実な収入とは言い切れません。
基本は「毎月の給与だけで返済できる金額」に抑えることが安心です。
また、住宅購入後は固定資産税・メンテナンス費・火災保険など、毎年・数年単位で発生する支出もあります。
これらも見越して、ボーナスは「臨時支出のための貯蓄」として考えておくと安全です。
【チェック⑤】万が一に備えた生活防衛資金は確保できているか
病気や失業など、想定外の出来事に備えて「生活防衛資金」を確保しておくことも重要です。
目安としては「生活費の6ヶ月分」。
月の支出が25万円なら、150万円程度をいつでも引き出せる口座に残しておくのが理想です。
住宅購入によって手持ち資金をすべて頭金に使い切るようなことは避けましょう。
安心して住宅ローンを返していくためにも、最低限の貯蓄は残すようにしてください。
まとめ:家計の健全性が、安心した住宅購入につながる
住宅購入は夢の実現ですが、その後の生活を豊かに保つためには「無理のない家計設計」が不可欠です。
今の支出を見直し、将来の支出も想定した上で、身の丈に合った住宅ローンを選ぶことが失敗しないコツです。
ゼロ住まいるでは、仲介手数料無料で住宅を購入できるだけでなく、家計・住宅ローンに関するご相談も無料で承っています。
不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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